BONSAI OPEN STUDIO Vol.1 開催レポート
ライブ配信の映像・音声・回線を実機で紹介
2026年7月17日、清澄白河のGallery Klyuchで「BONSAI OPEN STUDIO Vol.1」を開催しました。映像制作・ライブ配信の事例展示に加え、実際の配信卓を使った相談会とオンラインミニレクチャーを実施しました。
本記事では、17:00から実施した「配信技術を学ぼう」のアーカイブとともに、ライブ配信を組む際の基本と、現場で特に気をつけているポイントを紹介します。
会場と配信卓を3Dで見る
当日の会場と配信卓を記録した3Dスキャンです。画面をドラッグして視点を動かし、スクロールまたはピンチ操作で拡大・縮小できます。
うまく表示されない場合は、Scaniverseで3Dスキャンを開くこともできます。
忙しい人向けのまとめ
ライブ配信は、カメラやマイクを用意するだけでは成立しません。映像・音声・配信・回線を一つのシステムとして設計し、配信前に信号を確認すること、そして問題が起きても進行を止めない代替手段を用意することが大切です。
- 映像は、カメラや登壇者PCからスイッチャー、キャプチャーデバイス、配信用PCへ送る
- 会場用と配信用の音声は、必要に応じて別々に調整できる構成にする
- 持ち込みPCや変換アダプターは、本番前に実際の信号で確認する
- 回線は有線LANを基本とし、重要な配信では予備回線や遅延バッファーも検討する
- トラブルを完全になくすだけでなく、発生時に切り替えられるバックアップを準備する

動画の目次
- 00:00 OPEN STUDIOとBONSAI STUDIOについて
- 05:49 今回の配信セット全体
- 07:20 3台のカメラと映像入力
- 08:45 スイッチャーから配信用PCまで
- 10:06 音声ミキサーとマイク
- 13:17 会場音声と配信音声を分ける理由
- 18:43 Roland V-8HDとタブレット操作
- 19:52 マクロによる複数操作の自動化
- 22:11 インターネット回線とバックアップ
- 24:29 持ち込みPCと変換アダプター
- 30:20 ハウリング対策と音声機器
- 33:18 質疑応答:機材構成と音声調整
- 43:31 まとめ
配信の基本構成
今回の映像入力は、3台のカメラとスライド用PCの計4系統です。これらをRoland V-8HDに入力し、選択した映像をキャプチャーデバイス経由で配信用PCへ送り、配信サービスへ送出しました。

スイッチャーのマルチビューでは、すべての入力映像、次に出す映像、現在配信中の映像をまとめて確認できます。本番中に「つながっているはず」と判断せず、実際に届いている信号を画面と音で確認することが重要です。

映像と音声を扱いやすくする
V-8HDは8系統の映像入力に対応し、ボタン操作のほか、タブレットからの操作やマクロによる複数処理の一括実行も可能です。決まった画面構成をマクロとして用意しておくと、本番中の操作数とミスを減らせます。


音声は、会場で聞く音とオンライン視聴者が聞く音で条件が異なります。会場のスピーカーには必要な音だけを送り、配信側にはマイクやPC音声を適切なバランスで送れるよう、系統を分けて調整します。スピーカーの音をマイクが拾って起きるハウリングへの対策も、会場設計の一部です。

トラブルが起きても配信を止めない
現場で起きやすい問題の一つが、登壇者の持ち込みPCです。解像度やリフレッシュレート、変換アダプターなどの組み合わせによって、映像が正しく表示されないことがあります。事前接続とリハーサルを行い、運営PCにもスライドを用意するなど、代替経路を準備します。通知、スクリーンセーバー、デスクトップの表示にも注意が必要です。

回線は、可能な限り安定した有線LANを使用します。配信の重要度や会場条件に応じて、別系統のインターネット回線や携帯回線を予備にし、配信サービス側の遅延を増やして短時間の通信不安定を吸収する方法もあります。

ライブ配信では、すべての問題を完全に防ぐことはできません。だからこそ、事前確認、監視、バックアップを組み合わせ、問題が起きてもイベントそのものを止めない構成と運用を考えています。
OPEN STUDIOを続けていきます
今回のOPEN STUDIOでは、制作・配信事例の展示、オンラインミニレクチャー、現地で機材に触れながらの相談会を実施しました。今後も、映像制作やライブ配信について、実際の機材と事例を見ながら気軽に相談・体験できる機会を設けていく予定です。
ライブ配信の設計・現場運用、字幕・手話・多言語対応、配信に合わせたツール制作などもご相談いただけます。企画段階でも、お気軽にお問い合わせください。







