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BONSAI REPORTWISS 2024 にスポンサーとして参加しました

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壇上で黒い服を着た2人の男性がプレゼンテーションを行い、スクリーンには「BONSAI STUDIO プロダクション事業 映像配信」などと書かれたスライドが映し出されている。

BONSAI STUDIO、CEOの山本です。
先週のことにはなりますが、BONSAI STUDIO は、 WISS2024: 第32回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ にスポンサー企業として参加しました。
今回はその参加報告の記事となります。

WISS 2024とは

WISSは、日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア(ISS)研究会が1993年より開催しているワークショップです。

WISSは,インタラクティブシステムにおける未来を切り拓くような新しいアイデア・技術を議論するワークショップです.この分野において国内でもっともアクティブな学術会議のひとつであり,例年150名以上の参加者が朝から深夜まで活発で意義深い情報交換を行っています.

WISS 2024 公式サイトより引用

WISSの非常にユニークなところは、その開催形態にあります。
参加者が全員、会場のホテルに泊まりがけで二泊三日、喧々諤々議論をしっぱなしということです。
今年の会場は、苗場プリンスホテル。スキーシーズン開幕直前の、雪の降る湯沢にて開催されました。

雪が積もった複数の線路と大きな建物、その奥には送電線の鉄塔が立ち込める霧と山を背景にそびえている冬の風景。

到着した越後湯沢駅は雪景色

ホテルの客室から見える雪のスキー場。窓の外にはリフトが何列も並び、テーブルの上にはメモやペンが置かれている。

ホテルの部屋からは「スキーしないの?」と訴えんばかりのリフトが見えます

また、今年はWISS30周年として、増井 俊之先生・暦本 純一先生・小池 英樹先生による特別記念公演も行われました。
御三方のこれまでの研究(特にWISSとの関わり)を振り返りながら、HCI研究に関する議論にまで発展するとても濃い内容でした。

講演の中で触れられたこの辺の話は特に面白かったです。

スポンサーブースの出展

スポンサーブースとして、1日目のデモセッション会場にブースを出展させていただきました。
ブースには、
・今までに弊社および鈴木が制作した映像事例
・絵コンテ制作支援サービス「Director AI」のデモ展示
を展示しました。

イベント会場の展示ブースでBONSAI STUDIOの看板を掲げ、黒い服を着たスタッフが複数のモニターを使って来場者に説明している。

実際のブースの様子

HCI分野の方々しかいないという環境もあり、Director AIについて様々な角度で議論をさせていただくことができましたし、研究紹介の映像制作に関しても強い関心を持って見ていただけたかと思います。

ナイトセッションへの登壇

WISSのナイトセッションでは、様々な自主企画が夜な夜な開催されます。
弊社では2つのセッションに関わらせていただきました。

1. HCIのデモに役立つ映像活用アイデア集

弊社 鈴木によるナイトセッションを1枠開催させていただきました。
「HCIのデモに役立つ映像活用アイデア集」と題した発表でしたが、WISSに参加されてる方々は既に映像をうまく活用されている方も多かったため、制作自体の話やTips多めな発表になりました。
公開にあわせて、加筆修正を行なっているので、ご興味のある方は改めて見ていただけると幸いです。

室内のイベント会場でプレゼンテーションが行われ、聴衆がいくつかのテーブルに座って話を聞いている。

セッション中の様子

2. スポンサー企業座談会

同じくスポンサーとして参加していた YAMAHA の原さんのお声がけで、スポンサー企業が集まって座談会をするというセッションがありました。
(突発的だったのもあり、なかなか集客ができなかったのは来年以降の改善点として…)

企業スポンサーのロゴ一覧。BONSAI STUDIO、Future、Helpfeel、ほぼ日、STORES、数理設計研究所、teamLab、TwoGate、Unity、ヤマハのロゴが並んでいる。

企業スポンサー一覧(WISS2024公式サイトより)

参加していた企業は、席の並び順に書くと、おそらく

  • YAMAHA さん
  • BONSAI STUDIO
  • TwoGate さん
  • チームラボ さん
  • フューチャー さん
  • ほぼ日 さん
  • STORES さん

だったかと思います(朧げな記憶なので間違っていたらすみません)。

なかなか他のスポンサー企業さんとざっくばらんに話す機会もなかったので、ナイトセッションの場で皆さんがどういった形でHCI分野やWISSとか変わっているかについて聞くことができてとても良かったです。

スポンサー賞の授与

多くの魅力的な研究発表が並んでおり選出には悩まされましたが、
「3Dプリンタ未経験者の理解と利用意欲を高めるためのLithophane造形システム」
に BONSAI STUDIO賞 を授与致しました。

手でかざしている薄いプレートに、人物の写真がレリーフのように浮き彫りになっている。背景ではイベント会場で人々が展示を見ている様子。

実際のシステムによる出力結果透かして見ると綺麗に生成されていることがわかります

表彰式でもコメントはさせていただきましたが、BONSAI STUDIOとしてはやはり映像や写真との新たな付き合い方を模索する活動を応援していますし、弊社含めてそういった取り組みを世の中に増やしていきたいと強く思っています。
そうした思いから、今回は写真をテーマとしてデモ発表を行っていた本研究にBONSAI STUDIO賞を送らせていただきました。

Lithophane自体を試してみたい方はこちら等を参照

参加した感想

山本・鈴木ともにHCI領域で研究活動を続けてきていたにも関わらず、実はWISSに参加するのは初めてでした。
噂ではとても楽しい学会(ワークショップ)だと聞いていたのですが、実際に参加してみて、噂に違わぬ楽しい場所であったことは言うまでもありません。
特に、聞いていた話通り、密度の濃い場所で参加者との距離も近い学会なので、HCI界隈の人々から刺激を受けたり、自分たちの近況を伝えたりするにもとても良い場所になっていたかと思います。
来年以降もスポンサーを続けられるように会社を頑張っておきたいなと思いましたし、もっとより良い形でHCI分野に貢献も続けていきたいなと思いました。

来年の会場はどこでしょう。
まだ発表されてないですが、噂によると東日本のどこかだとか。
来年もまた楽しみですね!来年の学会会場でまたお会いしましょう。

透明のプラスチックカップに注がれたビールがテーブルに置かれており、背景にはぼんやりと人々のいる会場が映っている。

会場で提供されていた 醸燻酒類研究所(ジョークンビールラボ) によるクラフトビールは、
とても美味しかったです